選挙と考える力
今週の日曜は衆議院選挙の日ですね!
今回の選挙で、争点のひとつになっているのが
『消費税』
物価高に伴う賃上げが経済のテーマであり、
世界中で物価高対策として行われているのが、
『消費税の減税』なのです。
消費税はほとんどの人が毎日、
無意識的に払っているものなので、
納税意識があまりないかも知れません。
こどものお金の学校では、
『考える力をつける』
ことを目的にしています。
通常、先生や偉い人などが言っていることが
正しいことなんだ、と思ってしまいますよね。
考えることの本質は、
それが本当に正しいかどうかを、
自分で調べ考えていくことにあると思います。
今日は、消費税について、
一般的に当たり前と思われていることの3つについて、
考えてみたいと思います。
①消費税は『安定財源』として必要?
社会保障のための安定財源として必要
という言葉、よく聞きませんか。
この安定財源という言葉がくせもの。
誰にとっての安定財源なのでしょうか?
もらう側の政府にとっては、
景気に関係なく税収が確保できる「安定財源」。
でも、払う側の国民や企業にとっては、
不景気であっても徴収される「不安定な税金」
とも言えます。
経済取引は、じゃんけんのように相手が必要で、
必ず払う側ともらう側がいます。
つまり、
どちら側から見た言葉なのかを考えることが大事です。
ちなみに、消費税は全額社会保障には使われていませんが、
その説明は今日は割愛しますね。
②消費税は『公平』な税金?
消費税は、すべての世代が広く『公平』に
分かち合う税金と言われます。
『公平』にという言葉がくせもの。
消費税は、所得に関係なく同じ税率がかかるので、
負担率で見ると、所得が高い人の負担率が低くなり、
低い人の負担率が高くなる税金です。
以前、親子向けの講座のなかで、ある小学生が言っていました。
『僕たち小学生も、お金持っている大人も、買い物をする時に、
同じ税率で消費税がかかるって、納得いかない。
だから、消費税はゼロにして、法人税と所得税を上げたらいいと』
政府から見たら公平な税金、国民から見たら不公平な税金、
とも言えます。
③消費税は『預り金』?
国会で、こんな答弁がありました。
れいわのたがやさん
『消費税は預り税ではないという事ですか?』
財務省
『預り税ではありません』。
天丼屋さんで例えてみます。
①約30年前、消費税がない時、
天丼の価格が500円なら、手取りも500円。
②2024年、消費税が10%、
天丼が550円で売れれば、50円を納税し、
③2024年、消費税が10%、
景気や競合店が現れて値引きしないと売れなくなり、
500円で売った場合にはどうなるでしょうか?
消費税は特に預かっていませんが、
45円(500×10/110)の納税が必要になり、
手取りは455円に減ってしまいます。
つまり、いくらで売ろうと、
価格の中に10%の消費税が入っているとみなされるのが、
消費税のしくみ。
預り金ではないし、
体力や競争力の弱い中小零細企業にとって、
とっても過酷な税金とも言えます。
これ以外にも、調べれば調べるほど、
消費税の問題点や疑問点が出てきます。
なので、僕個人としては、
消費税は減税ないし廃止が望ましいと思っています。
もちろん、必要と思う人がいても全然いいのです。
興味を持ったテーマに、
『本当はどうなのか?』と問いかけ、
自分で調べ考えてみることが大事だと思います!
消費税減税・廃止の政党か、
消費税はそのまま必要と思う政党か、
自分で考え判断して、投票することが大切ですね。