同じ税金って納得いかない!!
親子向け連続講座に参加してくれた
小学生が次のように言っていました。
『僕たちみたいに、
少ないお小遣いで買い物をする時も、
金持ちの大人が買い物する時も、
同じ税金って納得いかない!!』
この税金は何だと思いますか?
答えは、『消費税』です。
消費税は、
小学生もお金持ちの大人も、
同じ税率で税金がかかります。
この小学生が、
『納得いかない!!』
と感じたことは、
とても大事なことだと思います。
消費税が日本に導入されたのが、
約30年前の1989年。
こどもたちには、生まれた時から
消費税が普通にありました。
当時、消費税の導入にあたっては、
国民の大反発があり、
導入までに10年以上かかり、
3つの内閣が倒れています。
しかし今や、
消費税について、
特に疑問を持つこともなく、
当たり前のように払っています。
でも、消費税って、
よくよく考えてみると、
おかしな税金だなと思うのです。
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消費(支払い)に税金を
かけるってどういうこと?
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日本の3大税金は、
所得税・法人税・消費税
です。
このうち、
所得税と法人税は、
『もうけ』
にかかる税金です。
儲かったら税金を払う、
これは納得できますよね。
特に所得税は、累進課税と言って、
儲けの金額が多ければ多いほど、
税率が高くなり、多くの税金を払います。
一方、消費税は、
『消費(支払い)』にかかる税金です。
お金を払ったのに、
さらに税金もとられるって、
どういうこと?と思いませんか。
しかも、
こどももお金持ちの大人も同じ税率って・・
なので、
消費税は、低所得者ほど税負担が重くなり、
所得税とは逆の、逆進課税になります。
消費税が導入された約30年前、
国の税収60兆円のうち、
消費税は5兆円ほどでした。
そこから30年の間に、
消費税の税率が、
3⇒5⇒8⇒10%と上がり、
2020年度の
国の税収60兆円のうち、
消費税はなんと21兆円になり、
所得税を抜いて、今やNO.1の税収です。
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消費税はNO.1税収に!
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この30年の間に、
所得税と法人税は下がり、
消費税が大幅に上がり、
税収の構造が大きく変わりました。
税収の構造が変化したことで、
社会の構造も大きく変わっていき、
その結果、約25年間続く、
『デフレ』といわれる時代に
なりました。
デフレ渦においては、
モノが売れないので、
GDPは、ほぼ横ばい、
世帯所得は、約137万円も減少しています。
デフレになった最も大きな原因が、
税収の構造の変化、つまり、
消費税にあると考えられます。
ちなみに、消費税は、
実は人件費と利益にかかる税金なので、
会社としては、税金を減らすため、
給料を下げる方向にもなってしまうのです。
30年を振り返ってみて、
このような税収の構造の変化は、
日本に豊かな社会を、
もたらしたのでしょうか。
今後さらに、
消費税率が上がる可能性もあるなかで、
今一度、
消費税とはどういう税金なのかを
一緒に考えていきたいと思います。
「家計のピンチをチャンスに変える3つの方法☆」
の3つめの方法として、
6/17(金)に、
『消費税を考えてみよう』を開催します。
↓
https://lifeworkpress.jp/kake
将来世代にツケを残さないためにも、
親子はもちろん、大人の方も、
全世代の方と考えていきたい内容です。
ご興味がある方と、一緒に学べることを、
楽しみにしていますね^^
今回もお読みいただきまして、
ありがとうございます♪