お金の話がタブーになった原因
渋沢栄一「算盤編」によると、
お金の話がタブーになった原因は、
江戸時代の幕府の正学とされた、
朱子学(儒学のひとつ)にあると言っています。
日本の儒学や朱子学は、本来の教えとは異なり、
金銭を蔑視する傾向が強く、
金銭に直接触れない武士(俸禄性)は、
金銭に携わる農工商の階級をさげすみ、
自らを金銭にかかわりないがゆえに
尊いものとして、
学問を一切、金銭の獲得のための技術から、
切り離したそうです。
これにより、武士は実業と無縁になり、
実業に携わる農工商は、
学問とかかわりなくなってしまったとのこと。
しかし、渋沢栄一さんは「論語と算盤」の中で、
これは「論語」に対する誤解の認識で、論語には、
『道理をもった富貴(お金持ち・高い地位)でなければ、
むしろ貧賊(貧乏・低い地位)の方がよいが、
正しい道理を踏んで得たる富貴ならば、あえて差し支えない』
と書かれており、
お金持ちになること自体が卑しいとは書かれておらず、
「正しい道理を持ったお金持ち」であればいい、と。
江戸時代から続く、間違ったこのお金の認識が、
今も続く、お金のタブーを生み出したとすれば、
本当に残念なことです。
ですので、本来の正しい認識を理解し、
お金のタブーを変えていきたいのです。
それには「正しい道理」とは何か?
ということを知る必要があります。
このような時代に、
商人に対して、
利益追求は大切で、利益は「正直な方法」で、
堂々と儲けなさい、と伝えていた人がいます。
その人は「石田梅岩」です。
渋沢栄一さんの「論語と算盤」の中にも、
石田梅岩の名前が出てきます。
石田梅岩の教えのなかに、
本来のお金の正しい認識を理解するヒント
があると思うのです。
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