常識の破壊(行動経済学)
昨年のノーベル経済学賞を受賞された人を、
ご存知でしょうか?
シカゴ大学大学院の教授の「リチャード・セイラー」さんという方です。
セイラーさんが研究した分野が、
「行動経済学」というものです。
従来の経済学では、
「人は合理的で自己利益を考えて選択する」
と言われていましたが、
行動経済学では、
「人は往々にして合理的とは言えない選択をする」
ということを唱えました。
つまり、従来の経済学で言われていた常識を破壊しました。
なので、経済学者は長年、てきがい心を抱いてきたそうです。
行動経済学とは、経済を心理学的な視点から研究したもので、
人の感情や、他人との比較、などが、
経済にも影響を与えるというものです。
例えば、
「なんでこんなの買ってしまったのだろうか」
「今食べたら太ってしまうとわかっているのに、
どうして食べてしまったのだろうか」
こういったことありませんか?
あるある~、と思った方は多いでしょう(笑)
合理的に考えたらしないことなのに、
人は非合理な行動をしてしまうものですよね。
ちなみに、行動経済学は今に始まった研究ではなく、
1990年代から始められて、
2002年には、ダニエル・カーネマン氏が、
すでにノーベル経済学賞を受賞しています。
それが、今この時期に、再度注目されて、
ノーベル経済学賞を受賞したことになります。
行動経済学の考えや研究がとても面白くて、
10冊くらい本を読んでいます。
おもしろい実験やゲーム、対策方法など、
改めて、書きたいと思います!
人は不合理な生き物であるからこそおもしろいし、
だから、画一的なものに当てはめるのでなく、
話し合って、考えながら、
ひとりひとりにとっての幸せな生き方を、
選んでいくことが大切なのではないでしょうか☆